雑誌『週刊プレイボーイ』で連載中の、対談コラム「なんかヘンだよね」
ホリエモンとひろゆき氏が、ニッポンの“ヘン”を語り尽くします。
今週のテーマは、「N国の事実」について。
聞けば聞くほど、ヤバい! ホリエモンが語るN国の真実
(イラスト:西アズナブル)
ホリ この対談の前に『5時に夢中!』(TOKYO MX)に出てたんだよ。
ひろ あの、今何かと話題の番組ですね。「NHKから国民を守る党(N国)」の立花孝志さんは、今日も抗議するために来ていたんですか?
ホリ いや、来ていない。マツコ・デラックスさんが出演しているのは月曜日で、俺は金曜日だから。だけど、番組のプロデューサーからは「堀江さん、N国の問題は言わないでください」ってくぎを刺された。
ひろ へー。
ホリ そういえば、この前、N国の幹事長・選対委員長をしている上杉隆さんとゴルフをしたんだよ。で、N国の話になったんだけど、N国って話を聞けば聞くほどヤバい。
ひろ どうヤバいんですか?
ホリ マツコさんを攻撃し始めた頃から気づいてたんだけど、あれは戦略的にやってるの。
ひろ 突拍子もないことをやっているようですけど、実はちゃんと考えているってことですか?
ホリ そう。NHKってソルトレークシティ五輪などで裏金疑惑があったの。それが発覚したのって、NHKの経理担当の職員が実名で『週刊文春』に暴露したからなんだけど、その職員っていうのが立花さんなんだよ。
ひろ へー! そうなんだ!
ホリ で、裏金を作っていたのが立花さん。裏金って表の帳簿をちゃんと理解していないと作れないじゃん。だから、NHKのグループ会社も含め連結決算を全部把握したうえで作っていたんじゃないかな。
ひろ ということは、相当、優秀なんですね。
ホリ 超優秀らしい。
ひろ でも、立花さんは裏金づくりを任されるくらいのポジションにいたのに、なんで手放しちゃったんだろう。
ホリ やっぱり、耐えきれなくなったらしいよ。良心の呵責ってやつかな? それで文春に洗いざらい告発して辞めたの。「NHKをぶっ壊す!」はそこから始まったんだよ。
ひろ それで政治家までいっちゃうんだから、なんだかんだ言ってやっぱり優秀なんですね。
ホリ うん。だから泡沫政党が選挙で勝つ戦略を立てたわけ。それもスゴい。
ひろ どんな戦略なんすか?
ホリ 日本の選挙区のなかで、最も泡沫政党が勝ち上がりやすいところってどこだと思う?
ひろ すごくマイナーな小選挙区とか?
ホリ 違う。小選挙区は逆に大きな政党じゃないと勝てないんだよ。選挙制度って大別すると、大選挙区、中選挙区、小選挙区なんだけど、泡沫政党が戦うなら大選挙区。で、今の大選挙区はどこかっていうと、参議院の全国比例か地方議会の議員選挙なわけ。
ひろ なるほど、だから地方議会にはN国の議員がいっぱいいるんだ。
ホリ そう。地方議会って、だいたい1、2%ぐらい票を取ると当選しちゃうのよ。
ひろ 大選挙区制は死票が少ないっていわれてますからね。
ホリ 例えば、人口5万人の街だとしたら、有権者が4万人ぐらいになるでしょ。投票率はたぶん50%を切るから、トータルで1万8000票くらいしかないわけよ。その2%って……。
ひろ え、300票とか取れば当選できちゃうんだ……。300人ぐらいだったらなんとかなりそうですよね。
(この続きは、現在発売中の『週刊プレイボーイ』でお楽しみください)