雑誌『週刊プレイボーイ』で連載中の、対談コラム「なんかヘンだよね」
ホリエモンとひろゆき氏が、ニッポンの“ヘン”を語り尽くします。
今週のテーマは、「DMMの中古車買い取り」について。
DMMが中古車買い取りに参入!果たして勝算はあるのか!?

(イラスト:西アズナブル)
ひろ 「DMM」が中古車買い取り事業に参入したって発表がありましたね。車体などを含めた3枚の写真を撮影すると自動で査定額を算出してくれるサービスみたいです。
ホリ AIで自動的に算出するって話だっけ? まあ、この場合の「AI」ってのは、ご愛嬌レベルだろうけどね(笑)。
ひろ 単に統計データを使っているだけでも「AI」ってついちゃう昨今ですからね(笑)。このサービスって、要は「メルカリ」の自動車版ってことですよね。
ホリ だね。中古販売店は今、メルカリや「ヤフオク!」に押されているよね。
ひろ で、同じようにこのサービスで自動車の中古市場がネットによって駆逐されるかどうかという話にもなると思うんですけど、結構、難易度は高い気がしてます。
ホリ 俺もそれはちょっと感じてるな。
ひろ ですよね。買い取り専門店は駆逐できるかもしれませんけど、販売店としてのビジネスは微妙かなと。ってのも、本やゲームソフトならまだしも、自動車って数十万円はする買い物なわけで、実物を見ないで買う人って少ないような気がするんですよ。
ホリ そうだね。でも、たぶん中古車の買い取りはするけど、一般向けには売らないんじゃないかな。要は、一般ユーザーから買い取って、BtoBのオークション会社に流すだけってこと。
ひろ ああ。そこに特化するなら、わりと堅実にいけそうですね。
ホリ そそ。あとニュースなどの反応を見ていると、写真でちゃんと査定できるの?」って意見もあるみたい。
ひろ 最低限抑えておくべきところとか、必要事項だけ写真で撮ってもらって、あとは低い金額で買い取るんでしょうね。相場よりかなり低い金額になる予感は結構します。
ホリ たぶん、ちゃんとしたところで買い取ってもらったほうが高くなるだろうね。でも、すぐにでも現金がほしい人は、そういうことを考えずに利用すると思う。
ひろ でも、既存の中古車店も「すぐにお金を払うサービス」は対抗策としてやってくると思うので、結果的には消費者にとって得になるような気がします。
ホリ だね。で、このビジネスのポイントは、さっきも言ったように「買い取るだけ買い取る」ってこと。アプリを使って査定できるってなると、売る側のハードルを思いっきり下げられるよね。
ひろ 身近になるでしょうね。
ホリ おもしろいのが、この事業を率いてるであろう人物が光本勇介だということ。あのノールック買取りアプリ「CASH」を作った人。
ひろ はいはい。昨年夏くらいに話題になった「売りたい物の写真をスマホで撮るだけで査定して、現金化できるアプリ」っすね。70億円でDMMに買収されたそうですけど。
ホリ そそ。だから、DMMに移った光本チームが新しく自動車買い取りサービスを始めるってことだと思う。んで、CASHではブランド物のバッグなんかも買い取られていて、「大黒屋」とか結構影響を受けちゃったみたいなんだよね。今回の中古自動車の買い取りも、買い取りのハードルを下げてBtoBに流すっていうCASHと同じモデルだから、意外にうまく行くかも。てか、あの光本さんだからたぶん堅いよ。
・・・この続きは、現在発売中の「週刊プレイボーイ」でお楽しみください。