雑誌『週刊プレイボーイ』で連載中の、対談コラム「なんかヘンだよね」
ホリエモンとひろゆき氏が、ニッポンの“ヘン”を語り尽くします。
今週のテーマは、「食べログのカリスマレビューアー」について。
カリスマレビューアーの接待問題。一般人の評価を信じるほうが悪い⁉

(イラスト:西アズナブル)
ホリ 「うどんが主食」さんって知ってる? 「食べログ」のカリスマレビュアーとして知られている人なんだけど、彼の〝接待問題〟が話題になってるんだよね。『週刊文春』によると高評価をつけていたレストランのオーナーから豪華な接待を受けていたんだって。
ひろ これ、テレビ番組でも話題になっていて驚いたんですよ。驚いたといっても「こんなニュースがテレビで報道されるの?」って意味ですけど(笑)。
ホリ 知り合いの飲食店の人に聞いたんだけど、うどんが主食さんって自作の「うどんが主食シール」を訪れた店に勝手に貼ったりしていたんだって。で、店内にうどんシールが貼ってあるとイラッとするレビュアーたちも少なくないんだとか。
ひろ 『週刊文春』は、何でこのタイミングで取り上げたんですかね?
ホリ うどんが主食さんの著書とプロデュースしたカップ麺が出るタイミングだったから、それに合わせたんだと思うよ。
ひろ この騒動のあと、うどんが主食さんは、一時全件が非表示とされたみたいですね。
ホリ うん。食べログのルール的にはグレーな部分らしいからね。でも、これは違法行為でもなんでもないんだよ。
ひろ そうですね。それにうどんが主食さんは、タレントでもないわけで「記事に公益性があるのか?」って考えると微妙ですよね。まあ名前つきで商品を出しているから、タレントだって定義なのかもしれないですけど。てか、今回の騒動は、「豪華な接待を受けていると公平な評価はできない」ってことなんですよね。
ホリ そうだね。
ひろ でも、食べ物のレビューというか食べ物の感想なんて、主観がほとんどの世界なので、僕はやたら褒められている店でも「へー! すごいんだー!」とは素直に思えないんですよ。
ホリ なるほどね。
ひろ 僕的には、一般人が書いているものを素直に信用できない。もちろん、真面目にレビューをしていて信用できる人もいるでしょうけど、お金をもらってひいき目に書いていたり、そもそもレビューを書いているのが関係者だったというケースも当然あるわけで。
ホリ 一般人がステマをやろうと思えばいくらでもできるからね。それに、別に違法ではないし。
ひろ ええ。普通、一般人の素行なんていちいち調べないじゃないですか。うどんが主食さんの件だって、ここまで有名になって本やカップ麺を出さなかったら話題にもなってなかったでしょうし。
ホリ まあ、これだけ話題になるってことは、素直に信じていた人が多かったってことだよね。
ひろ なので、レビューを見ている人はピュアな人が多いんだなと。僕は「ネット上のレビューは素直に信じない」という風に考えるのが常識だと思ってたんですけど、今回の反応を見ていると「世の中はそうでもないんだ」ってのが正直な感想です。先日、タイでたくさんのスマホを並べて、フェイスブックに「いいね!」をしている〝いいね工場〟が摘発されましたけど、ネット上の評価ってそんなレベルなんですよ。
・・・この続きは、現在発売中の「週刊プレイボーイ」でお楽しみください
▼関連記事
ホリエモン×藤田晋のビジネスジャッジ!「飲食店のドタキャン増加は食べログのせい?!」
http://weblog.horiemon.com/100blog/41721/