カンボジア国籍を取得しマラソンでのオリピック出場を目指していたお笑い芸人の猫ひろし氏が、リオオリンピックに選出されることが決定的となったとカンボジアの現地メディアが報じた。正式発表は6月上旬ながら、嬉しい知らせでありオリンピック本大会での活躍も期待される。そんなニュースに対しホリエモンがNewsPicks及びTwitterで以下のようにコメント。
“素晴らしい。というかよく粘ったね。オリンピック選手からタレントに転身するケースは良くあるが、芸人がオリンピック選手になるケースは聞いたことがない。間寛平さんの枠をかれは継承すると思う。”
猫ひろし氏の挑戦とそのがんばりを賞賛しているが、実はホリエモンと猫ひろし氏のマラソンでのオリンピック挑戦には深い関係性がある。
「どこかの国に帰化したら、オリンピックに出れるんじゃない?」
実はホリエモンのアドバイスが、猫ひろし氏がマラソンでオリンピックに挑戦するきっかけのひとつとなっていたのだ。
時はさかのぼること7年前、DMM.comの番組『ホリエモン想定外のなんでお前なんだよ!』に猫ひろし氏が出演。当時から番組企画などをきっかけにマラソンに取り組み、好タイムを出していた猫ひろし氏に、売れるための施策をホリエモンが提案。それが、日本ではない他の国に帰化してオリンピック出場を目指してはどうか、というアドバイスだった。
その時のことを、昨年NewsPicksで行われたDMM.com会長亀山敬司氏とホリエモンの対談で2人が振り返っている。
“堀江:でも、映画サイトは一緒にできなかったですけど、DMMライブトークは一緒にやりましたよね。5~6年前に会ったときに、「今はライブチャットってのがはやってるんだよ」と仕組みを教えてくれたじゃないですか。DMMだとほとんどのコンテンツはアダルトだけど、この仕組みはアダルト以外にも応用できると考えて、僕がライブトークに登場しました。あまり見られずに、途中でやめちゃいましたけど。
亀山:ああ、あったあった。忘れてたよ。
堀江:最初は芸人さんとトークする番組だったんですけど、何を話していいかわからないから、途中から「売れない芸人のコンサルをする」という趣旨に変えたんですよね。唯一の功績は、猫ひろしがマラソンのカンボジア代表になったこと(笑)。
亀山:猫ひろし、DMMのスタジオに来たんだよね。
堀江:そう。猫さんのマラソンのタイムが素人のレベルを超えていたから、「どこかの国に帰化したら、オリンピックに出れるんじゃない?」という話になったんですよ。そこからコーチをつけて、真剣に取り組み始めた。今ではマラソン芸人として完全に定着しましたからね。彼は得したと思いますよ。
亀山:やっぱり俺は得してないよ(笑)。”
この対談の様子は【堀江×亀山(2)】堀江さんを最初に見たときは、生意気なやつだと思った/NewsPicks(有料記事)、堀江貴文のブログでは言えない話 Vol.305 で配信されている。
気付いたらいつのまにか、猫ひろしが東京マラソンで三時間切っていた件。五輪マラソンカンボジア代表になれるのか?冗談で言ったことが本当になってしまうかも・・・ @cathiroshi
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) March 1, 2010
すげえ!
猫ひろしが「猫の日」に激走、2時間半切る自己最高をマーク – LINE NEWS – http://t.co/iAFylkjjR2— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) February 22, 2015
他にもオリンピックを目指すきっかけはあったであろうし、本人の努力がすべてではあるが、はからずもホリエモンのなにげない一言が、猫ひろし氏の大きな挑戦への背中を押した。猫氏の活躍が報じられるたび、ホリエモンはTwitterなどで応援コメントを投稿し、陰ながら応援してきた。
ロンドンでは残念だったけど、ついに芸人で初のオリンピック選手になりそう。日本とカンボジアの架け橋になってくれそう。そちらも期待したいね
猫ひろし、カンボジア五輪代表選考大会で優勝「結果が出てうれしい」 – https://t.co/hkuEZfA57B— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) May 8, 2016
12年にはカンボジアオリンピック委員会にロンドンオリンピックマラソン代表に選出されるも、居住実績など国際陸連による規定満たしておらず、五輪出場が消滅した経緯も。そうした悔しさも乗り越え、粘り強く努力を続けた結果、リオオリンピックへの出場が決定的となる嬉しい知らせが今回届いた。
芸人がオリンピック選手になるという今までにないケース、ホリエモンの言うように、日本とカンボジアの架け橋としてもリオオリンピックでの活躍を期待し、応援したい。
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