裁判で不当解雇とされた場合、会社が働き手にお金を払えば退職させられる「金銭解決制度」に警戒感を強める労働組合側に対し、ホリエモンがTwitter及びNewsPicksで以下のようにコメント。
結局この人たちは何が目的なんだろ?金も要らない、ただごねて嫌がらせをしたいだけって、めっちゃ社会的には迷惑なだけやん。 解雇の金銭解決、労組が警戒感 「すべてカネで決着」 – https://t.co/M5veKpWsOe
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 31, 2015
辛辣ともとれる言葉が並ぶが、解雇規制が抱える問題、雇用の流動性の大切さを主張し続けているホリエモンらしいコメントといえるだろう。
労働組合の動きには、これまでも一貫して否定的
ホリエモンは今回の「金銭解決制度」に限らず、労働組合の動きに対してこれまでも否定的なコメントを重ねてきた。
頭おかしいねこいつら。 RT @kuma1977: 若いんだから他のことに時間つかえよ。:高校生だけの労組結成(時事通信) http://t.co/EgMRthTNBl
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) August 27, 2015
ある程度の人口がある街ならブラックじゃないバイトなんか他に山ほどあるでしょ。労組やる時間あったら他のブラックじゃないバイトで稼いだ方が実入りいいよ。20数年前の田舎なんかブラックバイトの典型である新聞配達くらいしかバイト無かったので仕方なくやってたんだから苦笑
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) August 28, 2015
もちろん悪いのは新聞配達に象徴されるような低賃金系や、時給未払いのブラックバイト業者なんだがそれに労組で立ち向かおうってのは筋が悪い。大した金額じゃないし忘れて他の良いバイトした方が実入りがいいし、我慢せずブラックバイト直ぐに止めるようになればそういう業者には淘汰圧力がかかる
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) August 28, 2015
今年話題となったブラックバイト問題にも、労組で立ち向かうのは筋が悪い、忘れて他のバイトをすべきだと意見。
また、ブラック企業問題に対して労組で抵抗活動をしようという動きにも「まじきち」と辛辣なコメントをしている。
労組とかまじきち 「#すき家ストライキ」に労組がラブコール ネットは「本質を理解していない」と冷ややか – http://t.co/x4tkXwhOlv
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) May 25, 2014
労組はくそだけどベーシックインカムはよい仕組み。レイヤーが違う。ちゃんと理解しろカス RT @seijamajin: 労組まじきち。←とか言いながらベーシックインカムを推奨しているホリエもん。こいつホントに社長だったの?@takapon_jp
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) May 29, 2014
会社の不満に対して働き手が抵抗する手段として労組は非効率的でばかばかしい、と考えているようだ。
不毛で非生産的な紛争を回避する
今回の「金銭解決制度」は、ホリエモンも常々問題視してきた「解雇規制」とつながる課題だ。日本では一度正社員として雇用すると、客観的に合理的な理由がない限りクビにすることはできない。
それによって企業と社員が互いに不満を溜め込み、追い出し部屋、非正規雇用を増幅させる、雇用時にリスクをとれず優秀な人を雇う機会損失につながる、問題にも結びついている。このことに関しては、弊サイトで9月に公開した以下の記事にも詳しい。
ホリエモン「給料以上にコストがかかる」「ダメな人はお荷物でしかない」 仕事ができない人に辛辣コメント
こうした中で、働き手が企業に不当に解雇されたとして裁判を起こしている。裁判で解雇不当だとされても、復職できず紛争が長引く、結局はお金で解決せざるを得ないケースが多い。
「金銭解雇制度」は、これをルール化し、裁判で不当解雇とされても、会社が働き手にお金を払って退職させられるようできる制度だ。
企業と働き手の両者のメリットを考え、不毛で非生産的な紛争を回避するためにも、政府や経済界はこの制度の導入に力を入れているという。
こうした生産的な制度作りにも、逐一反発する労組。何が目的かもわからない嫌がらせのような対応にホリエモンも辟易とし、今回のコメントにつながったようだ。
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